相互リンクはスパムになる
ホームページ制作が一般的となった2000年前半から2010年半ばまでは、『多くのサイト』、『評価の高いサイト』からリンクが貼られているとそれだけ重要なサイトとみなされ、検索順位で有利になるようになっていました。
Googleのアルゴリズムがそうなっていたので、ホームページを作ったら相互リンクをお願いしまくるというSEOが一般的に広まっていくのは当然。
何時間も掛かって相互リンクを募集しているサイトを検索したら、まずは自分のサイトに相手のリンクを設置し、『相互リンク依頼』というタイトルのメールでお願いするという、ただただ退屈な時間が続いたのです。
そして、自分のサイトでも相互リンクを募集しているので、逆に依頼されて設置することも多々ありました。
相互リンクをしないとなかなか検索結果で上位表示できなかったので、誰もが避けては通れない作業でした。
時には、SEO業者から『月数千円でリンクを設置してくれませんか?』という内容のメールが届き、実際に私にもコンタクトがありました。
ビッグキーワードで検索上位表示を実現しているサイト運営者に対してリンクの売買を持ちかけるビジネスは当時から問題となっていたので私は無視しましたが、こんなことが普通に行われていたのです。
しかし、Googleがアルゴリズムとリンクプログラムを変更してその流れは一気に変わります。
ペンギンアップデートとリンクプログラムで過剰相互リンクしているサイトを排除
グーグルは検索結果の順位に反映するページの評価方法を不定期で変更します。
この評価方法をアルゴリズムと言い動物の名前が付けられているのですが、2012年4月に行われた『ペンギンアップデート』は主に過剰な相互リンクをしているサイトを排除するためのアルゴリズムでした。
ペンギンアップデートが画期的だったのは、それまで普通だった外部SEO対策の代表格である相互リンクを完全に否定したことです。
しかし、すべての相互リンクを禁止したわけではありません。今でも被リンクは評価基準のひとつですし、いい内容のページを紹介したり、逆に紹介されたりする行為は全く問題ありません。
スパムとみなされるのは次の行為で、このことはリンクプログラムにも書いてあります。
- 相互リンクが多すぎる
- 相互リンクページを作る
- 相互リンクの売買
- 自動相互リンクサイトからのリンク
ほとんどの方はここまでひどい被リンクスパムをしておらず問題ありませんでしたが、『相互リンクページを作る』だけはみんなが普通にしていたことなので大騒ぎとなりました。
その結果、相互リンクを解消したり、相互リンクページを削除する対処法がとられ、現在に至ります。
このように、ペンギンアップデートは無駄な相互リンク依頼作業を衰退させ、被リンクからページの質を重視させるようにした画期的なアルゴリズムであり、今後のSEO対策はサイト充実を目指していくことが望まれます。
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